ドコドコと、速い心臓の音がする。


私の心臓もだけど、たぶんきっと、それだけじゃない。



「…それに、慌ててそういうこと、やることもないんじゃん?だって時間はたっぷりあるわけだし。これからどうせ、ずっと一緒にいるんだから」



照れているのを隠すように、心なしか早口のその言葉が、ストン、と胸に…




「しみる~!!!」


「えっ…何突然」




朝比奈くんが驚いたように私の体を少し離した。




「これからもずっと…私とずっと一緒にいてくれるつもりなの…?」



「…うん。当たり前なんだけど」




朝比奈くんがふっと口元をほころませて、私のおでこにコツン、と自分のそれをぶつけた。




「改めて。これからもよろしく、…水萌」



「!!!!!
こっこちらこそよろしく朝ひ……那月くん!!だいすき!!!」





このままずっと那月くんと一緒にいたら、大好きが大きくなりすぎて、地球からもはみ出してしまうかも。



でも、そうしたら私は今度は、「宇宙一だいすきー!!」って愛を叫ぶことにする。



それでもきっと、笑って受け止めてね。大好きだから。朝比奈くん。













♡はじめてのお泊り編♡
end