「………っ」 どうしよう、なんか目が熱いかも。なんかジンジンしてきたかも。 もしかして、ちょっと気まぐれで付き合ってくれただけで、朝比奈くんって私のこと全然好きじゃないのかも。 キスしてくれないのも、こうして、“フツーそういう流れ”にならないのも、そう考えれば全部が説明がつく。 なんか…朝比奈くんと付き合う前より全然寂しい。全然辛い。 なんか、すごく、猛烈に 「泣ける~~~~!!」 「っ、は!?」 ビクッと肩を揺らした朝比奈くんが驚いたように振り向いた。