「ももってなんで碓氷先輩のこと好きなの?」
「へ?」
「確かに碓氷先輩ってイケメンだけどさ?なんか付き合いたいってよりも見ておきたい!見たいな?感じだからさー」
「あぁ〜」
「なんでなの?」
「んーなんだろねー私、いつの間にか好きになってたんだぁ。私今まで人を好きになったことないって言うか、告白して恋人できても何が変わるの?って何が楽しいの?って」
「今のももとは全然違うわね」
「先輩ってやっぱモテるじゃん、告白現場に遭遇したことあるんだよね〜。優しく振る先輩。告白後気まずくもなく普通に接する先輩見て、こんな素敵な人もいるんだなーって思ったの。いやまぁそれがたまたま先輩だったってだけなんだけどー!!」
今まで告白してきた人を見てきたけどみんな悲しくて辛くて泣いてた。好きな人と気まずくなるのも辛いんだろうなって思ってた。けど碓氷先輩に告白してた女の子たちはみんな確かに悲しかったんだろうけど幸せそうだった。
「そんな優しい先輩をいつの間にか好きになってたの。」
「ももってちゃんと考えてたんだ…」
「ごめんね、私も見直しちゃった。」
「んぁ、私をなんだと思ってるの…」
そう言って私たちは休憩に入った。

