「ばからしくなんてないです…先輩、自分の気持ちをバカにしないでください。確かに10年以上っていう長い恋だったけど、それがあっさり終わったとしても、それはいい思い出です。1人の女の子を10年以上思った先輩の気持ちまでバカにしないでください!!」
「…だからだよ。10年以上も好きだった相手と別れたんだ。かなり引きずってる。彼女なんて作る気になれない。ずっとなんてないでしょ?って感じだよ。ごめんねこんな話して。」
先輩は10年以上も幼なじみのことが好きだった。だからこそ、長かったからこそ『ずっと』って言葉を信じられない。でもそれは幼なじみを大事にしていた証拠。だから裏切られたって思うのもわかる。
「なら…今度は先輩が、幼なじみを大事にしたように、私に先輩を大事にさせてください!!ずっとなんてないって、先輩はそう思ってるかもしれない。けど私は先輩が大好きなんです。傍に、いさせてください…先輩に10年以上も大事にされた幼なじみさんがすごくすごく羨ましいですけど…その代わり私が10年、20年も先輩を大事にします!!」
「だから私と付き合ってください」そういう前に先輩は私に優しくキスをした。
「…へ…」
「ももねちゃんの言葉、気持ち、ちゃんと伝わった。でもももねちゃんだけじゃなくてさ…ぼくからも、ももねちゃんのこと大事にするよ。だからぼくと付き合ってくれる?」
「…はい!」そう言って私は先輩を抱きしめた。
「先輩が私と別れる時は先輩がわたしを振った時です!それでもまた追いかけます!!だから先輩。」
私の隣で笑っていてください。
END

