飼い犬は猛犬でした。


 響くん……わたしの正体に気付いてて、脅そうとしてる訳でも、なにか裏がある訳でもなさそうだし。

 どうするのが正解なんだろう。
 涼輔くんは、多分わたしが危ない目に遭わないように心配してくれてるんだと思うけど……

「先輩先輩! 彼氏さんの友達、めちゃくちゃイケメンじゃないですか!」
「でも、なんか裏があるかもしれないし……」
「ええ?! あんな顔真っ赤にして、必死な感じなのにですか?」

 確かに顔は赤かったけど……あれは必死だったの?
 考えれば考えるほど響くんが分からない……まぁ、最初から掴めない人だったけど。

「先輩、あんな現実離れした2人に愛されて……羨ましいですよ!」
「別にそんなんじゃないからね?」

 後輩ちゃんは、怪しいと言わんばかりの視線をこちらに送ってくる。
 響くんに至っては、わたしだって混乱してる……

 学校ではあんな感じだし……まさかね?