飼い犬は猛犬でした。


 このまま涼輔くんに甘えて、わたしの正体を隠してもらうのも申し訳ないし……手遅れになる前に何とかしないといけない。
 そうは思うものの、具体的に何をどうすれば穏便に済むのか、全く想像できない。

 涼輔くんの事を信用していないわけじゃないんだけど、未だにわたしなんかが涼輔くんの彼女だって実感がないから、自信がなくて……もし学校の女子たちに、わたしが彼女だってバレて、詰め寄られたら……

 ――それでも涼輔くんは、わたしの彼氏でいてくれるのかな?

 ダメだ、考えれば考えるほどモヤモヤしちゃう。
 こんなの、わたしらしくないのに。