好きって言いたい。

「んあ~、届かない!」




隣でピョンピョン跳ねてて、見ててかわいくてついつい笑ってしまう。

150センチあるかないかの低身長だから、届かないものも多いんだよね。きっと。

私は162センチという、まあまあ高い身長だから届かないものはあんまりない。


このまま笑いながら見てると、夢空に取ってよ!って怒られちゃうからそろそろ取ってあげよう。

そう思い、取りたそうにしている本に手を伸ばした。




「あ、あーれっ?」

「うそっ、柚羽にも届かないものとかあんのっ!?」

「う、うるさい!そこまででかくないわ!」




それでも、私のこの身長で届かないものとかあるんだなあ…。

この本、どうしたものか…




「どうすんの~ 取れないじゃん。」

「知らないよ、夢空が脚立でも借りてくれば~?」

「それしかないよね。笑」




めんどくさ~とのっそりその場から動き出したとき、背後に人の気配を感じた。




「ん。」




私が取れなかった本を軽々と棚から持ち上げ、私に手渡した。

湊だった。




「あっ、あ、ありがと。」

「お前、意外とチビ?」

「違う!たまたま届かなかっただけだよ!」