「美春、家ついたぞ。」
康太の声でハッとする。
顔をあげれば、もう私の家の前だった。
「あ、ほんとだ…じゃあね、また明日!」
「どした?なんか考え事?」
心配そうに私を見る康太。
言えない、言えるわけが無い。
"もっと康太のそばにいたい"なんて。
自分でも矛盾してると思う。
康太には笑って欲しくて、前を向いて未来に向かって進んで欲しくて…
でもずっと康太のそばにいたくて私が死んだなんて信じたくない自分もいる。
実は前に進めてないのは私なのかもしれない。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃっただけ!おやすみ!」
私は一生懸命強がりの笑顔を見せて家に入った。
玄関のドアをすり抜け、座り込む。
ダメだよ、私は死んだんだよ?
もういないんだよ?
これ以上康太を苦しめていいの?
いいわけない、ダメに決まってる。
私がここにいる意味を思い出すんだ、しっかりしろ美春!
目をつぶり大きく深呼吸をする。
そういえば、いつも入院して苦しい治療に泣きそうになった時こうして感情を抑えてた気がする。
右手で左手を握り自分の温もりを感じて大丈夫だと唱えながら深呼吸していた。
"私はまだ生きてる。だから泣くな"
そう心に言い聞かせてた。
康太の声でハッとする。
顔をあげれば、もう私の家の前だった。
「あ、ほんとだ…じゃあね、また明日!」
「どした?なんか考え事?」
心配そうに私を見る康太。
言えない、言えるわけが無い。
"もっと康太のそばにいたい"なんて。
自分でも矛盾してると思う。
康太には笑って欲しくて、前を向いて未来に向かって進んで欲しくて…
でもずっと康太のそばにいたくて私が死んだなんて信じたくない自分もいる。
実は前に進めてないのは私なのかもしれない。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃっただけ!おやすみ!」
私は一生懸命強がりの笑顔を見せて家に入った。
玄関のドアをすり抜け、座り込む。
ダメだよ、私は死んだんだよ?
もういないんだよ?
これ以上康太を苦しめていいの?
いいわけない、ダメに決まってる。
私がここにいる意味を思い出すんだ、しっかりしろ美春!
目をつぶり大きく深呼吸をする。
そういえば、いつも入院して苦しい治療に泣きそうになった時こうして感情を抑えてた気がする。
右手で左手を握り自分の温もりを感じて大丈夫だと唱えながら深呼吸していた。
"私はまだ生きてる。だから泣くな"
そう心に言い聞かせてた。

