「康太…でも…」


大津くんがそう言うと康太は大丈夫だからと言った。


すると文句を言ってたクラスメイトの男子が


「ほんと、やる気ないなら実行委員やめて欲しいわ。こっちは優勝狙ってんのに。」


といった。


私はその言葉に激しい怒りを感じた。


「さっきから酷いことばっかり!康太は頑張ってるのに!康太は…康太だってみんなと頑張ろうとしてるのに…」


でもその声は届かない。


届くわけない。


私は死んでるんだから。


伝わらないってこんな悔しい事なんだ。


康太が悪く言われても何もできないなんて…最悪だ。


強く拳を握りしができずその場に立ち尽くす。


その時バーンという音と共にクラスメイトの男子の痛えという声が聞こえた。