「手伝うよ、力になれるか分かんないけど。」


「え?」


言葉の意味が理解できず、真穂の方を見る。


真穂はまっすぐ空を見て私の方を見ようとはしない。


「美春は康太に笑って生きて欲しいんでしょ?この先ずっと…」


「うん、康太は私の大事な人だから。」


「私にも…同じだよ。康太も美春も大事な人だよ。」


そう言う美春はまだ青空を見つめている。


その横顔はなんとなく寂しいように感じた。


きっと真穂の中にも思うことがあるのだろう。


私がいなくなってからの康太を見ていたのだから当たり前か。


それに…きっと真穂もたくさん悲しんでくれたんだろう。


「ありがとう、真穂…」


私の言葉を聞いて真穂はようやく私の方を見た。


「大切な美春の願いだからね。」


と、笑った。