真穂は何？とこっちを向く。


私は自分のすけていて消えかかっている左手を真穂に見せる。


驚きと悲しみの表情をした。


｢真穂、私はもうすぐ消えちゃうと思うんだ。もし突然いなくなったらその時が来たんだと思って。ごめんね。｣


｢これ、康太には！？｣


私は首を横に振る。


｢言わない。もし消える時来ても私は言わずに消えるつもりなの。最後は泣き顔見たくないし私も泣きたくない…｣


真穂は涙を1つこぼして下を向く。


そして深呼吸をして私を見た。


｢わかった。美春がそれでいいなら…｣


ぐっと涙を堪えてハッキリ答える真穂。


｢ありがとう、真穂。大好きだよ。本当にありがとう。｣


そう言うと真穂は頷いて笑った。