その後、一緒に家を出て登校した私たち。
だけど、葉月くんは思いのほか歩くのが早くて、気が付けばスタスタと先へ行ってしまうものだから、ついていくのが大変で。
背が低くて歩幅も狭い私は、彼においていかれないようにと必死で早歩きしていた。
すると、5分ほど歩いたところで、葉月くんが立ち止まり、こちらを振り返る。
「歩くのおっそ」
うぅ、やっぱり気づいてたんだ。
「ご、ごめんねっ。私歩くの遅いから、葉月くん先に行ってても大丈夫だよ」
私がそう告げると、葉月くんは呆れたようにはぁっとため息を吐き出し、スタスタと私のほうまで歩み寄ってくる。
「そしたらみんなに見せつけられないだろ」
「えっ……」
なにそれ。みんなに見せつける?
そして、次の瞬間なぜか私の手を取ったかと思うと、突然ギュッと繋いできて。
「いいから行くぞ」
「……あっ、はいっ」
だけど、葉月くんは思いのほか歩くのが早くて、気が付けばスタスタと先へ行ってしまうものだから、ついていくのが大変で。
背が低くて歩幅も狭い私は、彼においていかれないようにと必死で早歩きしていた。
すると、5分ほど歩いたところで、葉月くんが立ち止まり、こちらを振り返る。
「歩くのおっそ」
うぅ、やっぱり気づいてたんだ。
「ご、ごめんねっ。私歩くの遅いから、葉月くん先に行ってても大丈夫だよ」
私がそう告げると、葉月くんは呆れたようにはぁっとため息を吐き出し、スタスタと私のほうまで歩み寄ってくる。
「そしたらみんなに見せつけられないだろ」
「えっ……」
なにそれ。みんなに見せつける?
そして、次の瞬間なぜか私の手を取ったかと思うと、突然ギュッと繋いできて。
「いいから行くぞ」
「……あっ、はいっ」



