冷たい彼と新婚ごっこ♡

眠そうに目をこする葉月くんと一緒にリビングへと向かう。


すると、ダイニングテーブルに用意した朝食を目にした彼が、驚いた顔で私に問いかけてきた。


「なにこれ。梨華が作ったの?」


「あ、うん」


「へぇ。料理できるんだ」


「い、一応……」


「わりとまともなもん作れるじゃん」


そう言われてホッとする。


葉月くん、普段からものすごく豪華な料理食べてそうだから、ショボいと思われたらどうしようと思ったよ。


まぁ、ちょっと上から目線のような気もするけれど……。


「そうかな。ありがとう」


「いただきます」