冷たい彼と新婚ごっこ♡

「立花は、嫌なの?」


「えっ」


「嫌だったらやめれば? べつにまだ籍入れてないんだし」


サラッとそんなふうに言われて、ますます戸惑う。


「い、嫌っていうわけじゃ、ないんですけど……っ」


そっと彼を見上げ、じっと目を見つめる。


「その、私たち、あまり話したことないよね? お互いのことよく知らないというか……。それにほら、まだ高校生だし、こんなに早く婚約することになるなんて、ちょっとビックリしちゃって……」


そう。一条くんだって、少しは戸惑う気持ちはないのかなって、聞いてみたくて。


「だから何?」


「えっ?」


「そもそも政略結婚なんて、そういうもんじゃないの?」


だけど、彼から返ってきたのは、まさかのそんなセリフだった。


「は、はぁ」