冷たい彼と新婚ごっこ♡

「あ、ど、どうしたのっ?」


慌てて声をかけると、クールな表情で答える彼。


「どうしたって、暑いから」


「そっか。たしかに中、暑いよねっ」


「それになんか、あっちうるさいし」


そう言って私の横に並び手すりに手をかけた一条くんに、おそるおそる聞いてみる。


「あ、あの……っ」


「何」


「一条くんは、ほんとにいいの? その、私と婚約なんかして……」


ずっと気になってたこと。


一条くんは、ほんとにこれでいいと思ってるのかなって。


そしたら彼は、再びこちらに顔を向けると、すました顔のままこう答えた。


「よくなかったら今日ここに来てないけど」


「……そ、そっか。そうだよねっ」


じゃあ、ほんとに婚約してもいいって思ってくれてるんだ。