冷たい彼と新婚ごっこ♡

そう思って一条くんのほうに目を向けると、お父さんが彼に向かって言う。


「葉月くん、梨華のことをよろしく頼むよ」


すると彼は、すました顔で頷いた。


「えぇ、まかせてください」


え、ウソ……。本気なの?


一条くん、ほんとに私と婚約する気?


それじゃあ、彼のほうは同棲もオッケーってことなの?


なんで……。


盛り上がるお父さんたちの横で、一人唖然としたまま固まる私。


あれよあれよと話が勝手に進んでいくのを、何も言えずにただ黙って見ているしかできなかった。