「わざわざ誘ってくれてありがとう!私の好きなお花ばっかりで嬉しい‼︎また誘ってね。」


やっぱり私も園芸部入ろうかなぁ



「今育ててる花が咲いたら、また誘うね。」



楽しみだなぁ!!



「あ、そろそろ休み時間終わっちゃうから戻るね!」



あと5分くらいしか残ってないや…

くるちゃんずっと待たせちゃったよ〜




バタっ


温室のドアを閉めて急いで教室に戻ろうとした、その時……




『……紬?なにしてんの?』



あ、この声は………



後ろを振り返るとなぜか怒った顔の慧くんが…


「あ、慧くん…!こんなところでどうしたの?」



「いや、こっちが聞きたいんだけど?」


慧くん身長高すぎて見上げないと顔が見えないよ…身長そのうち天井に届いちゃうんじゃないかな?

((紬が151㌢、慧は183㌢です^ ^))



「私は…温室でお花見せてもらってたんだ!」


「…温室って部員いないと入れないんじゃねーの?紬、まさか……」



「違うよ?慧くんの言う通り入ってないよ!私偉いもん」

どやっ


「……お前こっち今見んな。」


なぜか横を向いて顔を隠す慧くん。なんか耳赤い…?


「どうしたの、?具合悪いの?」


慧くん、大丈夫かなぁ


「はぁ…これだから無自覚は…」


「ん、?何か言った?」


「いや、関係ない。それよりなんで温室入れたんだよ。普通入れないじゃん。」


「あ、それはねクラスのお友達がお花見せたいのあるからって連れてきてくれたんだ!わざわざ入れてくれたの。」



急に神妙な顔つきになる慧くん。


「紬……それってさ、もしかして男?」



湊くんは私の間違いじゃなかったら男の子なんだけどなぁ…?

((質問の意図に気づいてない紬さん。))



「うん!男の子だ……『キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン』



あ、まずい、休み時間終わっちゃうから行かなきゃ!!


「慧くん、また放課後ね!ばいばい!」


「……おいっ!紬っ……」  



なんか慧くんが呼んでた気もするけどとりあえずいそがないと!ごめんね慧くん!!


次の授業は確か数学だったっけ…、?

やば、怖い先生だ。まずいまずい!急ぐんだ紬!



ガラガラガラッ……はぁっはぁっ



ギリギリせーーふっ!!なんとか間に合ったぁぁぁ



………と、ここまではよかったのです。そう、ここまでは。


問題が起きたのはその放課後でした…