30分程かけ、ある程度準備を整えると コンコン、と小さなノック音がなり「はい」と声を掛ける 「恋様、本日の髪飾りは如何なさいましょう」 と、部屋に入ってきたのは篠宮 小さな白いボックスを片手に そのボックスには沢山に髪飾りが入れられていて 毎朝篠宮と一緒にその日に着ける髪飾りを決めているの 「そうね・・・夏休みも明けて秋に近付いてきたから、赤みのある物にしようかしら」 季節は秋間近の9月半ば 少し前に夏休みが明けて再び学校に通い始めたばかり