お前は俺だけのものだ〜私はあなたに相応しくありません

「いや!」

慎は急なことに戸惑ったが声を荒げて怒鳴った。

「何をするんだ、僕の言う通りにしなければ、九条誄の秘密をばらすぞ」

みくるは涙が溢れて止まらなかった。

誄さん助けて!

そう心の中で叫んだ時、インターホンが鳴った。

「こんな時間に誰だ」

慎はインターホンを繋ぐと、そこには九条誄、いや華園誄が立っていた。

「九条誄!」

慎は慌てた様子で答えた。

「こんな時間に失礼な奴だな、何の用だ」

それに比べて誄は落ち着いた様子で対応した。

「みくるを迎えに来た、開けてくれ」

「みくるさんは僕の妻になる人だ、帰ってくれ」

「お前の交換条件は通用しなくなった、俺は九条姓を捨てたからな」

慎は何のことか分からず戸惑っていたが、真相を確かめるため、ロックを開錠した。

「みくる、みくる、どこだ?迎えに来たぞ」

「誄さん」

みくるは衣類の乱れを直して寝室から出て来た。

俺はその姿を目の当たりにした時、この場からすぐにでもみくるを連れ出したかった。

「みくる、もう交換条件は無効になった、俺と一緒に帰ろう」

「社長、どう言う事ですか?」

俺は声高らかに笑った。

みくるは何のことだか理解出来ずにキョトンとしていた。