——ああ、わたし、今すごく幸せだ。 温もりに身をゆだねて、頬をすり寄せる。 このまま、時間が止まってくれたらいいのに……。 そう願ってしまったわたしは、このとき、……自分がお姉ちゃんの帰りを待ち続けていることをすっかり忘れてしまっているのに、気がつけなかった。