……でも、どうしよう。
実際に声にしたことで、美月に打ち明けてしまったことで、想いが、更に大きくなっちゃった気がする……。
わたしは冷たさを求めて、アイスティーを最後まで一気に飲み干した。
「でも、おーちゃんはどうしてわたしたちに嘘ついたんだろう」
オレンジジュースをストローでかき混ぜながら、美月は不思議そうに言った。
「それは……。たぶんほんとに、わたしのことを妹みたいに思ってるからだと、思う……」
尻すぼみ。
自分で言って、自分で落ち込んでしまうわたし。
「そうなのかなあ。でも、知り合いでもないわたしたちに、そう認識させる必要ある?」
「んー、おーちゃんのことだから、説明するのがめんどくさかったのかも……」
うん、絶対そうだ。
ちょっと……ううん、結構、適当なところがあるし……。
「そっちかあ。わたしはてっきり、そうじゃなきゃだめな理由でもあるのかなーと、思ったんだけど」
「……だめな理由?」
美月の言葉に、わたしは眉間にシワを寄せた。


