お姉ちゃんはわたしをじっと見つめると、嬉しそうに微笑んだ。
「今気づいたけど……、背、伸びた? 制服、ピッタリになったね」
「……っ、うん」
わたしは、ブレザー袖を引っ張るようにして、くるりと回ってみせる。
お姉ちゃんが眠っていたときに、話したかったことだ。
こうして見せることができて、わたしは、お姉ちゃんが目を覚ましたことの嬉しさを、改めて身にしみて感じた。
「その花束……」
お姉ちゃんの視線に、わたしは、あ、と気づく。
おーちゃんからもらった花束を、抱えたままだったことを思い出した。
「その、これは……」
「おーちゃんってば」
お姉ちゃんはおーちゃんを見て、
「告白に花束って……ちょっと、キザすぎない?」
「……たまたま、近くに売ってたんだよ」
ニヤニヤとした視線を向けられたおーちゃんは、それを躱すように、なにやら荷物をゴソゴソ漁った。
「飲み物、買ってくる」
何が欲しいか聞かれ、反射的に「お茶」と答えると、病室にわたしとお姉ちゃんを残して、おーちゃんは出て行った。


