「……ズルいね、おーちゃんは。……そんな、聞き方……」 「……悪い。まだ本調子じゃないお前に、こんな話……。でも、去年から、約束してただろ」 結花が倒れたと愛花から連絡があった、あの日。 それよりも少し前、……俺は結花と、連絡を取っていた。 「……お前の、『大事な話』って、何?」 本当ならば、あの日の夜、——俺は、結花とふたりきりで会うはずだった。 そして、結花の言う『大事な話』を聞くはずだったんだ。