シンプルだけれど、どこか好奇心をくすぐるオーラを放っているそれに、誰に見られているでもないのに、わたしはこっそりと近づいた。
よくないことだとわかっていながらも、どうしても中身を確認したい衝動に駆られて、紙袋を覗き込む。
ラッピングが施された箱が入っていて、すぐに誰かへのプレゼントなのだとわかった。
可愛すぎないデザインから、女の子宛てのものではない可能性が頭を過ぎる。
……まさか、彼氏……?
……お姉ちゃんに彼氏がいたなんて話、わたし、聞いてない……。
もしくは、好きな人へのプレゼントなのかもしれない。
箱に添えられた小さなメッセージカードを見つけて、わたしはそっと手を伸ばしてしまった。
……ちょっとだけ……。
名前を、確認するだけ……。
だって……何も教えてくれないだなんて、水臭いよ。
お姉ちゃんが戻ってきたら、きっちり聞き出さないと……。
なんて企みながら、ふたつに折りたたまれたカードを取り出した。
少しばかり睨めっこをして、葛藤する。
けれど、やっぱり悪戯心が勝ってしまい、……わたしはとうとう、メッセージカードを開いた。


