お休みをまた一日挟んで、わたしは二日ぶりに、制服に袖を通していた。

最後に鏡を見て髪を整えるわたしを、おーちゃんが難しい顔で観察している。


「……本当に大丈夫か? やっぱり、今週は休んだ方が……」

「大丈夫だって。このくらい」


松葉杖にだって、慣れてきたし。

そう付け足して笑顔を見せるけれど、おーちゃんは心配が拭えないのか、その表情は晴れない。

足のことだけを言っているんじゃないのだろう。


——おーちゃんが気がかりなのは、きっと康晴のほうだ。


あんなことがあってから、康晴とは、休んでいた間連絡が取れていない。

ちゃんと謝りたい。
ちゃんと会って、話がしたい。

わたしたちの関係が、どう変わってしまうかはわからないけど……。

このままにしてはいけないということだけは、確かだった。


前髪を撫で付け、よし、と気合を入れる。

けれどおーちゃんと向き合えば、わたしはもじもじしながら言った。