繋いだ手から、通じた想いが流れ込んでくるような心地だった。 不安なんて、今のわたしはこれっぽっちも感じてない。 お姉ちゃんが目を覚ましたとき、おかえり、って笑顔で迎えて……。 それで……わたしの初恋が叶ったことを、一番に報告するんだ。 わたしはその日を夢見て、そっと目を閉じた。 意識を手放しても、おーちゃんの手を離してしまわないよう、もう一度、繋がるその手に力を込めた。