「すき……」

「……うん。俺も、好き」

「……うそ……」

「嘘じゃないよ」

「だって……」

「本当だよ」


おーちゃんはそう言うと、もう一度わたしにキスをした。

わたしの頬に添えられた手が、背中に回る手が……、熱くて熱くて、のぼせそうだ。

深く触れ合う唇のふわふわした感触が、頭にまで伝染する。


「……ほら、わかっただろ」


至近距離で、おーちゃんは掠れた声を出して——、


「お前を好きだから、こんなことするんだよ」


わたしの大好きな、笑顔を見せた。


……どうしよう。

すごく嬉しくて、幸せだ。

信じられなくて……夢みたいで。


わたしはおーちゃんの存在を確かめたくて、その大きな背中に、両腕を回した。