『俺も、好きだよ』 ——夢で本当に、よかった。 この言葉を口にしたら、きっと俺は、止まれなくなる。 まだ、だめだ。 まだ……。 もう一度深く息を吐くと、俺は愛花を抱えて立ち上がった。 寝室に向かい、ベッドにそっと寝かせてやる。 さらりとした髪を撫でてやると、んん……、と小さく唸ったあどけない寝顔に、愛おしさが湧き上がった。