……なんの確認なんだ。


彼女がいないことが、そんなに珍しいのか。

別に、特別シャイだからだとか、特別女慣れしていないからだというわけでもない。

彼女という存在に興味がないわけでもない。


俺だって、本当は……。


と、そこまで考えたところで、慌てて自分の思考を打ち消した。


「とにかく、樫葉は今日の新歓の参加確定だからなっ」


……まだ言ってたのか、おめーは。


向かいのデスクから飛んで来た言葉に、俺はついため息をついた。


「お節介め」


誰にも聞こえないようなボリュームで、ぼそりと呟く。

くすくす、と隣から笑いが聞こえてきた。

どうやら杉本さんには聞こえてしまったらしい。


「……わたしも来て欲しいな」

「え」