「怖、かった……」
ビクともしない、男の子の力。
いつもと違う康晴の目。
おーちゃんじゃない唇の感触。
蘇ってくるそれらに、体が震えだす。
もし、おーちゃんが帰ってこなかったら。
そう考えるだけで、怖くて怖くて仕方なかった。
「一緒にいて……。嫌いに、ならないで……」
どうしてだろうっていくら考えても、明確な答えは出てこなかった。
でも、これは揺るぎない、確かな想いなんだ。
他の人に触れられて、体が、心が、そう叫んでいる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…