打ち付けた体と、足首の痛みにうずくまっていると、康晴がわたしに覆いかぶさった。

その手がワンピースの襟元に触れたので、慌ててその手を押さえる。


「だめっ」


抵抗しようとすると、両手を掴まれて、まとめて床に縫いとめられた。


「康晴……っ」

「ごめん、愛花」


ボタンが外されて、康晴が首元に顔を埋める。

肌に唇を押し当てられ、チクリとした痛みを感じたわたしの口から、小さな声がもれた。

襟元にあった手が下へと伸びて、ワンピースの裾を引き上げられ——。


「やだぁっ」


わたしが声を上げるのと、ガチャ、とドアが開くのはほとんど同時だった。