——おーちゃんの目……、世話の焼ける子どもを見るような目、してた。


また妹のような存在に一歩逆戻りしてしまった気がして、わたしはがっくりと落ち込んだ。

クッションにこれでもか、というほど顔を埋める。


……康晴にも、一刻もはやく本当のことを打ち明けたいのに……。


怪我がなければ、学校で会えていたから、きっと話す時間もとれていたはずだ。


……もう……。

やんなっちゃうよ……。


鈍臭い自分も、人の優しさに甘えている自分も。

わたしはそっと目を閉じると、自己嫌悪の渦に、ズブズブと沈んでいった。