靴を脱いでリビングまでやってくると、ソファにわたしの体を下ろしてくれた。
柔らかい感触に、お尻が沈み込む。
「……乱暴すぎる……」
「……なに、お姫様だっこでもして欲しかった?」
意地の悪い質問に、わたしはムッとした。
「……康晴は、してくれたもん」
ムキになって言い返す。
おーちゃんの表情を伺うと、いつもと変わらない無表情で、わたしを見下ろしていた。
「へえ、よかったじゃん」
まるで興味がないようにこぼされた言葉に、全身の血が集中したように、顔にかあっと熱が集まった。
それを髪で隠すように俯く。
……ほら、やっぱり……。
わたしは諦めたような呟きを、心の中で落とした。


