前髪をめくられて、消毒された後なのかスースーするおでこに、少しぎこちない、丁寧な手つきで絆創膏を貼られた。
「うし。できた」
「……ありがと……」
「はいよ。つーか、大丈夫?」
聞かれて、とりあえずコクリと頷く。
その後で周りを見渡し、自分が保健室のベッドの上にいることに気がついた。
「……わたし、気、失ってたの?」
「ちょっとだけな。外はまだ騎馬戦の二回戦目やってる」
「あ、そう……」
まだぼんやりとする頭のまま、ゆっくりと起き上がった。
風に乗って、グラウンドの賑やかさが窓から流れ込んで来る。
「一応、目立ったのはおでこだけっぽかったけど……他に痛いとこないか?」
「……うん、大丈夫」
「ったく、顔から派手にいっといて、怪我がそれだけかよ。器用なやつ」
「見てたの?」
「ばっちり」
う……。
顔面から転ぶかっこ悪い自分の姿を想像して、わたしは恥ずかしくなった。


