——なんか、足……すごく痛い……。
突然こみ上げてきたじんじんとする刺激に、わたしはゆっくりとまぶたを持ち上げた。
……誰かいる。
ぼやけた視界に、何度か瞬いた。
すぐ近くに見えているものが、だんだんとはっきりして、……それが康晴の顔だと認識したわたしは、きゃっ! と声をあげた。
ほとんど同時に、康晴が大きな絆創膏をこちらに向けたまま後ろに飛び退く。
「びびった。……よかった、起きて」
「な、なにしてたの」
「なにって……おでこに、これ貼ろうと」
ん、と指を差されて、わたしは自分のおでこに触れた。
左眉の少し上で走った鋭い痛みに、反射的に顔を歪ませる。
「おい、触んないほうがいいって」
わたしの手首を掴んで退かした康晴が、よいしょ、とまたこちらに近づいてきた。


