「私だって大丈夫! ルールは絶対守れるよ!」
「そ? じゃあお互いはお互いしか目に入らないって感じでいこうね。三船から接触があったら俺に言うこと。隠し事はなしだよ」
「わかった。狼くんもだからね?」
「もちろん。指切りする?」
小指を差し出され、反射的に自分の小指をからめてしまった。
同じ小指でも、狼くんの小指は大きい。
指切りげんまん。嘘ついちゃダメだよ。
私以外の子と仲良くしちゃダメなんだよ。
でも、さっきの電話の相手について聞くことは、どうしてかできなかった。
「もういい?」
「え? あ、うん。……え?」
「じゃ、さっきの続き」
そう言って、狼くんは再び私を腕の中に閉じこめた。
ぎゅうぎゅうされて、ぐりぐりされて、くすぐったくて笑ったけど、胸が苦しいのはなぜ?
「あー、癒される。あったかい」


