結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「そ、そんなことより! 狼くん、大事なお話があります」

「うん。なに?」

「……とりあえず、離してください」

「やだ」


やだって、子どもみたいに……。
真面目な話をしようとしてるのに、と狼くんを睨むと、なぜかぎゅうぎゅう抱きしめられたあとようやく解放された。

狼くんの猫への愛はちょっと異常なくらい強いのかもしれない。
このルームウェアを着るときは要注意だと思った。

やっと離れてくれたので、今度はソファーに並んで座り、彼のほうを向く。


「私たち、これから一応恋人同士ってことで一緒に住むでしょ?」

「そうだね。恋人と同棲生活って、響きがいいね」


私にはちょっといかがわしく聞こえるけど、ひとまずそれは置いておこう。


「そのために、ルールを決めませんか」

「ルール?」

「フリとはいえ恋人として生活していくうえで、大事なことだと思うの。お互いのために、お互いが困らないような約束が必要じゃないかなって」