結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


慌ててカップを置いて、狼くんを引きはがし立ち上がる。


「あ。逃げちゃった」

「いきなり何するの!?」

「大丈夫。恐くないからこっちおいで」

「狼くん!」


私は怒ってるのに、狼くんは小さく笑って私を捕まえると、腕の中に閉じこめた。
狼くんの草原のような爽やかな香りに包まれて、身動きがとれない。

足元で、ルポがちょっとうらやましそうにこっちを見ている。
見てないで助けて、ルポ。


「猫の仕事はご主人様を癒すことでしょ」

「わ、わ、私、猫じゃない~っ」

「ふふ。なかなか懐かない猫拾ったみたい」


のんきに笑うと、狼くんは私の肩にぐりぐりと顔をすりつけた。

これじゃあご主人様っていうより、甘えん坊の犬だと思う。
今度買い物に行ったら、狼くんに犬耳のついたパーカーを買わなくちゃ。