でもお皿を洗い終えても、気分はちっとも晴れなかった。
狼くんには食後のコーヒーを、私は甘いカフェオレをいれて、リビングのソファーに座る。
しかもなぜか、私は狼くんの足の間に座らされた。
「あの……狼くん?」
「なに? ふふ。後ろから見ると、ますます猫だ」
そう。お皿を洗ったあと、狼くんにすすめられて今日プレゼントしてもらった猫耳フードのルームウェアに着替えたのだ。
ふわふわの肌触りで気持ちよくて、私もお気に入りになったけど、狼くんはそれ以上に気に入ったみたいだった。
着て見せた瞬間から「可愛い」「本物の猫みたい」「似合う」「可愛い」「すごく可愛い」と、ずっと興奮したように繰り返している。
「猫、もう一匹飼いたいと思ってたんだ」
「そうなん……ひゃっ」
「可愛い。ふわふわ」
お腹に腕が回り、ぎゅっと抱きしめられた。
な、なんで!?
一気に顔が熱くなって、心臓がバクバク跳ねた。


