結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


ちょっとこれはがんばらなくちゃだな。
そう思ったとき、ふと周りを見ると、すれちがう人がみんな狼くんを振り返っていることに気がついた。
近くにいる人も、女の人はもちろんのこと、男の人まで視線が吸い寄せられるかのように狼くんを見ている。

やっぱり狼くんは目立つんだなあと、改めて感心する。
どこにいても目をひく人はいる。
おじいちゃんに連れられて参加するパーティーでも、みんな同じように着飾っていても、その中で特別に輝いて見える存在はいた。

私の初恋の人も、そういう特別な存在だった。

金髪に青い瞳の男の子。
8歳の時に連れていかれたパーティーで出会った夜のこと、いまも鮮明に覚えている。
退屈で会場を抜け出した私は、ホテルの庭園で迷子になったあげく、池に落ちた。
おまけに頭を打ってケガもしていた私を、その金髪の男の子が助けてくれたのだ。