結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「たくさん買い物しちゃった。狼くん、付き合ってくれてありがとう」

「俺も楽しかったから。じゃあ、そろそろ帰ろうか。夜はどこで食べようね」

「あ、そうだ。今日のお礼に、私が作ってもいいかな?」


狼くんがぴたりと足を止めるので、私も自然と立ち止まる。
まじまじと見てくる狼くんに首をかしげた。


「狼くん?」

「ごはん…仁葵ちゃんが作ってくれるの?」

「う、うん。良ければだけど。でも、そんなに料理が得意ってわけじゃなくて、簡単なものになっちゃう――」

「食べたいです。仁葵ちゃんが作ったごはん」

「そ、そう? じゃあ、帰りにスーパー寄っていこ」


今度ははっきりと、狼くんはご機嫌な顔で歩きだした。
大丈夫かな、私。
なんだかものすごく期待されているみたいだけど、本当に普通の家庭料理しかできないんだけどなあ。