結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


確かに、マンションならともかく外で剣馬たちに捕まったら、問答無用で家に連れ帰られてしまうだろう。
現金には限りがあるし、家出が終わったらお金は返す約束で、いまは狼くんに甘えることにした。


「これは俺からのプレゼントね」


また新しい紙袋を手に戻ってきた狼くんは、妙に満足気だった。
そんなにあの猫耳パーカーが気に入ったんだろうか。
ルポがいるから、猫グッズも集めているとか。


「プレゼント? 私に?」

「うん。同棲記念に。……っていうのは口実で、俺がただこれを着た仁葵ちゃんを見たかっただけなんだけど」

「もしかして、狼くんて無類の猫好きなの? 猫を愛してやまない人?」

「猫っていうか……まあ、うん。可愛いよね、猫。ルポも他の猫も」


なぜか私の頭を撫でながらそう言っていたけど、私が猫耳パーカーを着ても、残念ながら本物の猫にはほど遠いと思った。