結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】




「狼くん見て! これ可愛い」

「うん。可愛い。買おう」

「えっ」


家でも使っているルームウェアのショップに行くと、パーカーとショートパンツがセットの新作が出ていた。
ふわふわでもこもこっとした生地のそれは、フードの部分に猫の耳がついている。

自分に当ててみただけなのに、狼くんはなぜか食い気味で即決した。
着るのは私なのに、狼くんが即決って……。


「あの。パジャマは別の店でもさっき買ったから」

「じゃあこれはルームウェアにしよう」

「パジャマとルームウェアってそんなに変わらないんじゃ……」

「二着くらいあってもいいんじゃない? 俺の服ももちろん着てほしいし」

「着てほしい?」

「それに、この猫耳は絶対に仁葵ちゃんに似合うから買う」


そう言うと、狼くんは商品を持ってさっさとレジに行ってしまった。

実はこれまでの買い物の支払いも、すべて狼くん持ちだった。
私のカードを使うと居場所がバレてしまうかもしれないからって。