結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「毎日がんばって飲めば、美味しく感じるようになるかなあ」

「無理して飲むことないんじゃない? 俺もカフェオレ好きだよ」

「ほんと? 狼くんも飲むの?」

「たまに。今日はミルクを買って帰ろうか」


テーブルの上で、私の手をとり小さく笑った狼くんは、文句なくかっこよかった。
フリだということを一瞬忘れてときめいてしまったくらい。

そのまま手を握られて、一気に顔が熱くなる。
わかってる。これは演技。
どこかで狼くんのファンが見ているかもしれないから、わざとイチャイチャして見せてるのだ。

いちいちドキドキするな、と自分に言い聞かせ、ためらいながら彼の手に握り返した。
でも途端に嬉しそうな顔をされてしまって、やっぱりドキドキしてしまう。
塩対応の完璧王子はどこに行ってしまったんだろう。