ひとりでこういう所に来たこともない私って、狼くんにはさぞ子どもっぽく見えているんだろうな。
これじゃあ(ウソ)彼女として見劣りしてしまう。
私もかっこいい、大人っぽい女になりたい。
「私もカフェオレじゃなくて、アイスコーヒーにすればよかった」
「別に俺のと交換してもいいよ。でもどうしたの。昨日はコーヒー飲んで渋い顔してたから、苦手なのかなと思ったんだけど」
あう。苦いコーヒーが得意じゃないの、見抜かれてたんだ。
なんでも表情に出ちゃうところも子どもっぽいなと、恥ずかしくなる。
「カフェオレって、子どもっぽいかなって」
「そう? コーヒーが飲めるから大人ってわけじゃないと思うけどね」
「その通りなんだけど、コーヒーが飲めるってかっこいいでしょ」
狼くんは届いたアイスコーヒーを手に「かっこいい……?」と首をかしげていた。


