結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


狼くんはこういうの、慣れてるんだろうなあ。

いままでどんな人とお付き合いしてきたんだろう。
海外にいたときも彼女はいたのかな。
海外の人って、大人っぽくて積極的なイメージだけど……。

朝からおかしな想像をしそうになって、慌てて自分の頭を軽く叩いた。


「仁葵ちゃん? どうかした?」

「ううん! なんでも!」


朝食は、マンションからほど近い場所にあるカフェでとることにした。
外装が赤レンガの、落ち着いた雰囲気のあるカフェで、早朝から営業し夕方には閉じるそうだ。

中には数名お客さんがいて、静けさとコーヒーの香りで満ちていた。
普通のトーストかキッシュ、それとクロックムッシュから選べて、ものすごく迷った末にクロックムッシュに決めた。
一緒にカフェオレも頼む。
狼くんはキッシュとアイスコーヒー。

常連らしく、店員さんとやりとりをしている狼くんは、ひとり立ちした大人のように見えてかっこよかった。