うちは朝は家で食べる一択だから。
たまに仕事で誰かがいないことはあるけど、家にいるなら必ず家で、お母さんと住みこみの家政婦さんが作った朝食をみんなで食べる。
あんまりお腹がすいてないから、朝ごはんはいらない。なんてことは許されない。
朝食はみんなで、がおじいちゃんの決めたルールで、おじいちゃんの言うことは我が家では絶対だからだ。
「……朝ごはん、楽しみだなあ」
思わずもれた呟きに、狼くんは目をこすりながら少しだけ笑った。
「俺も。誰かと朝ごはんを一緒に食べるのって久しぶりだ」
「そっか。ひとり暮らしだもんね。いままで彼女と食べることとかなかったの?」
「いないよ、彼女なんて。まず家に誰かを泊めるってことがありえない」
私のことは、連れてきてくれたのに?


