結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「なに?」

「……本物の仁葵ちゃん?」

「そうだけど、まだ寝ぼけてる?」


とりあえず放して?と言うと、狼くんはすんなり私を解放してくれた。

ふう。やっとまともに息が吸える。
でも狼くんの体温や筋肉のついた固い胸や腕の感触が残っていて、顔が熱い。


「ごめん仁葵ちゃん。夜中にトイレ行ったとき、寝ぼけてベッドきちゃったっぽい」


起き上がり、眠そうな顔のまま謝ってくれる狼くんに苦笑する。
寝ぼけてたんじゃしょうがないよね。


「ううん。やっぱりソファーじゃ、よく眠れなかったんじゃない? 今日は私がソファーで寝るから、狼くんはベッドでゆっくり寝て?」

「大丈夫。仁葵ちゃんがあったかくてよく眠れたのか、体はつらくないよ」

「そ、そう。私、体温高めだから……」


狼くんは逆に少し体温が低めなのか、手とか腕がひんやりしていて気持ち良かった。
そんな感想、恥ずかしくてとても言えないけど。

ふと、ベッドの端にルポが丸くなっているのが見えた。

えー! ルポもベッドに来てくれたんだ!