結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


きれいな黒髪の美少女が頭に浮かんだとき、どこかから「狼!」と彼を呼ぶ声が響いた。
ふたり同時に振り返ると、そこには頭に浮かべていた彼女が立っていて、こちらを強く睨みつけていた。

藤島美鳥さん。

ネイビーの、腰から切り返しでふんわりと広がるワンピースを着た彼女は、ツカツカと歩み寄り、私を押しのけようとした。
でもその手が届く前に、狼くんが私を守るように間に入ってくれた。


「何するんだ美鳥」

「それはこっちのセリフよ! どういうこと!? なんで狼がお見合いなんて!」

「見合いだと知っててここまで来たのか? 非常識だろ」

「だって! 私がいるのにお見合いなんて、許せないじゃない! しかもこの女となんて!」