結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「謝らないで! 私はずっとお礼が言いたかったの。池に落ちてパニックだったけど、狼くんが助けに飛びこんでくれて、すごくほっとした。嬉しかったんだよ。遅くなっちゃったけど、あの時は本当にありがとう」


ようやく、あの時のお礼が言えた。
私を助けてくれた、初恋の人に。

狼くんは困ったように微笑みながら「いまならもっとかっこよく助けられるんだけどな」と言う。


「じゃあ、狼くんは私のことを知ってたんだね」


あれ……? でも、さっきの話では、私にはすでに特別な相手がいるようだったって言ってなかった?

そんな相手はいたことがないし、だからこそお見合いを強要されて逃げたのに。
でもそのお見合いは狼くんが望んだって……んん?